業界10年目、柔整師の僕が治療家を目指す人へ2つの重要なマインドセット
今日の内容はタイトルの通り治療家を目指す人への内容です。
ちなみに僕の臨床経験は・・・
18歳からスポーツトレーナー専門学校へ卒業後
21歳から整骨院で勤務
25歳から28歳で勤務続けながら柔道整復師の国家資格取得
30歳の現在に至る
こんな感じで約10年間やってます。
この10年で記憶がほぼ無いくらい忙しい時、メンタルズタズタの時、不安で眠れなかった時、いろいろありました。
10年間、徒手治療業界で過ごして見えてきたこと。
この業界をこれから目指す人に、2つの事をお伝えします。
1、この業界でお金儲けしようとは思わない
悪いことは言いません「違う職種にした方が絶対いいですよ」って言います(笑
もちろんやり方によっては、たっぷり稼いでる人もいますが、業界においてそのような方々は全体の1割くらいやと思います。
他の業界でも1割くらいやっていいますが、その1割の人たちが稼いでる額より、他の業界の方がはるかに上です。
同じ努力と時間をかけて高額収入を目指すなら、もっと違う道を選択した方が絶対いいと思います。
結構治療業界ってお金の事とか言うと、「世の中金だけじゃない!」「人を治す喜びが全て」みたいな風潮があって、確かにその通りなんですが、
お金稼ぎたい!!って第一に出てくる人の場合、その理想論と、でもお金は稼がないと!って具合の矛盾?みたいなストレスにメッチャ苦しみます。
実際そうやってしんどくなってやめた人もたくさんいましたし、続けたとしても一生その矛盾と闘いながらやっていかないといけないので、非常に心がつらくなると思います。
ですので、
心の底から人を治したい!とか
役に立ちたい!とか
治療を通じで人の繋がり、自分の成長を実現したい!とか
お金より先に出てくるこの業界で働く目的が無いと、キツイと思います。
もういい加減浸透してきたと思いますが、時々20年前の整骨院を開業したらビルが建てれる!みたいな昔話を聞いて、脱サラや高卒の子が専門学校に通ってる話を耳にするので、今は違うんよ!って思います。
そんな時代は20年前に終わってます。。。
僕の場合は、結構20代でよく働いた方だとは思うので30代からはちょっと考え方を変えて一人の治療人としてゆっくり自由に時間を使い、稼ぎうんぬんは後からついてくるので、心に余裕をもって一人一人の患者さんの治療をしたいので続けています。
これがもし、金持ちになりたい!!が1番の動機やったら確実にやめてます(笑
やっぱり患者さんの人生を変えていくことが出来るこの仕事は、自分にとってツライこも多いけどメッチャ生きてる気がするし、楽しいし幸せな事やな~
こういう仕事に就けてラッキーやなって本気で思ってます!
開業すれば不安定だけど、ある程度やり方によっては時間の余裕が持てる中で仕事出来るのは最大のメリットですね!
2、なんでも治せる治療法!一発でぎっくり腰が治る治療法!などなどに踊らされない
治療家ってみんなめちゃくちゃ不安なんやと思います(笑
何故かと言うと、業界の治療家の先生方を対象にした「最後の秘儀」みたいなうたい文句の治療家向けセミナーがあれやこれや何回も乱立しているんです。
ほんとに笑ってしまうぐらい、DMやFAXでこんなセミナーありますよ!って業者からしょっちゅう送られてきます。
最後の秘儀が何回もあるんですね(笑
それだけ治療家の先生がブレブレか、もしくは不安なのであれこれとスゴイ治療法のセミナーを名前を変えて開催すれば、たくさんの受講生がこられるんでしょうね。
そんな現状です(汗
昔は師匠について丁稚奉公といって、低賃金で働かせてもらいながら技を盗んでって技術を付けてきた業界です。
それが今では、お金さえ払えばセミナーで技術だけはおしえて、「はいっ〇〇式矯正の技術者として認定します」
みたいな軽い所もあるくらいです。
実際に学校を卒業して、患者さんを触るようになると学校で学んだことだけでは足りない事をほぼみんな痛感すると思います。
そこで勉強、技術力向上の為にセミナーに行くことになると思いますが、あれこれ手を付けまくらないほうがイイと言うことを覚えててほしいです。
あれやこれやとセミナーがありますが、大体同じコンサル会社が企画してたり、似たようなものを名前を変えてだしてたりしています。
(もちろんそうじゃないしっかりした理念の元に運営されてる所もあります)
そんなもんなので、これや!って思ったやり方(治療法なんかなんでもいいと思います)を徹底的に突き詰めて、自分なりに研究していくことが必要になります。
このことに気が付かないと、日々日々臨床を過ごす中で、今よりもっとすごい技が無いとダメや!
このままじゃ不安でしかたない。
新しい技術が欲しい!
というスパイラルが待っています。
もうわかりますよね?
セミナー企画業者の餌食です(笑
ちなみにこんなことを言ってる僕も、ガッツリセミナー行ってます(笑
だってずっと勉強ですもんね。
不安な事多いですもんね。
ただ、重要なのは漠然とした不安の解消の為にセミナーに行くのではなく、自分が患者さんに提供できる技術を、もっと深く考えて向上させる為に必要な物を学ぶという気持ちなんです。
ほんとに治療家はみんな不安の塊りです。
不安から逃れる為に、セミナーで新し事を学んでそれだけで安心してしまうような状態が一番危険です。
自分には何が今必要なのか、ちゃんと考えた上で自分にあったセミナーを探して勉強してください。
そんなマインドセットが出来てると、あれこれ出てくる美味しい話セミナーに踊らされなくて済みます。
僕も、このことに気が付くまであれやこれやいろんな治療法を身に着けていろんな症例に対応できるようになろう!なんて浅はかなことを考えていたんです。
でもそんか気持ちだと結局、どのセミナーの知識や経験もうすっぺらいもんで、日々変化していく臨床の中ではクソのにも役に立ちません。(言葉汚くて申し訳ない)
いや~世の中そんな甘い話はないですよね~って感じです。
このことに気が付くのにいったい何年かかったのやらトホホ…
まぁそんな感じで
1、お金儲けの為が第一にならない様に
2、無数にある技術セミナーに踊らされない様に
自分のマインドをコントロールしましょうね!って話でした。
ちなみに現在は、月初めの土曜日の18時から夙川でBody Lab というセミナーで様々な臨床において役に立つ話を、時々僕もしてますのでちょっと話聞いてみたいな!って方はここでは書けない話もあるので、メッセージくださいね。